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AT THE PARAGLIDER YOSHIMATSU CUP 2000
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 2000年10月28日4:00AM まだ暗い中、大村の小川邸に集合。
小川さんのタウンエースに荷物を詰め替え出発。佐賀の鶴丸さんのところへ向かう。
高速を使うものと思っていたがR444で山を越える。なんと夜中であればこのルートは威力を発揮する。時間は変わらず高速代が節約できる。
 鶴丸さんをひろって南関ICから高速に乗る。鶴丸さんと小川さんはずーっとしゃべっていた。二人の会話が弾んでくるとちょっと聞き取りにくい。連日のハードワークとこの日も3時間しか寝る時間がなかった為、とても眠い。湘南boyの僕には心地の良いBGMとなり、こっくり、こっくりしながら、吉松は近づいてきた。
 日吉あたりでフロントガラスに雨粒があたりだした。やっぱり・・・。天気予報は最悪だ。憂鬱な気分で会場に到着。雨は本降りとなり、受付を済ました後、役場の建物の中で開会式。この大会は吉松町のイベント「よしまつスカイフェスタ」のいち企画として開催される。雨が降れば
パラだけでなくイベント自体が辛い物になってしまう。大変だ。大会は中止になった。
 開会式のあとAEROTACTのソガベさんの講演会があった。「ガーグルでの回し方」・・・いきなり高度な話だ。なんてったってこちとらNP取り立てでGサーマルなんて1回しか体験してない新参者だ。ちょっとびびる。
 講演の後はお弁当をいただきながらパラビデオを見た。おべんとうはすごいボリュームだけど、すごくおいしかった。(左の写真) まだ雨は降っている。
 食後は役場横の体育館で一服した後、小川さんとバトミントンで軽く腹ごなし。
 鶴丸さんが温泉に行くと言うので右も左もわからぬ僕はそれに従うことにした。このとき北九州のチーム空豆の皆さんと一緒になる。
 温泉は山奥にあった。ゆっくり浸かったがパーテイーの時間までは随分時間がある。一汗かいて渇いたのどを湿らす為に山を下りた後、宮崎側に移動し京町のおいしいラーメン屋さんでビールを飲む。1次会だ。
 空豆の人たちは皆陽気で気さくでいい人ばかり。楽しいぞ!
 ちょっといい気分になってきたらパーテイの時間だ。会場はでっかいテント見たいなドームの中で行われた。結構なごちそうだったが、小川さんに言わせると去年よりちょっと寂しくなってるとか? 
 宴もたけなわの頃、今大会出場のチーム紹介とやらが始まった。
今回は小川・鶴丸は「F・Wフラッパーズ」での出場の為、長崎フリーフライトは僕一人だ。

(左は鶴丸さんと小川さん) 
(右がチーム空豆の皆さん)
たった一人壇上に上がり、「長崎から来ました・・・」 と始めたら、どっかのおじさんが「長崎はどこだい?大村かあ、おらあ大村に○○がいるんだ・・・」とおっ始めたのでせっかく考えた台詞がどこかへ飛んでしまった。 

(左が自分です)
 おきまりのビンゴゲームの後、お開きとなりましたが、最後にソガベさんと写真をぱちり。
(本当は神山和ちゃんがよかった)

 この後は空豆の皆さんの宿になだれ込み3次会。半分寝てましたがとても楽しい一夜となりました。本当はキャンプの予定でしたがこのままお世話になり、朝は朝食までごちそうになりました。本当にお世話になりました。

 2000年10月29日。窓を開けると凄いガス。雨は止んではいるが、だめか・・・上床T/Oについても写真のとおり、下は見えない。
 しかし神はいた!だんだんとガスはあがって10時位になると飛べる状態になる。10時30分、ブリーフィングが行われ今日のルールはゴールレースと発表される。遂に始まるデビュー戦。  
 テイクオフでは写真の様に2機づつセットして代わりばんこに飛ぶ。僕は様子を見るためしばらくは出なかった。
 本日のゴールは4ポイントあったが、真下のゴール以外はいける気がしない。とりあえず1回飛んでおこうと、一番近いゴールに降りていく選手たちが次々と飛び立っていく。でも上手そうな人たち(小川さんや鶴丸さんもそう)は全然飛ぶ気が無いように見える。 
 僕はどうせ一番近いところしか行けないなら早く出た方がいいのかな?と思い用意をする事にした。そして、大会デビューの1発目は・・・もろぶっ飛びでした!全くリッジもできませんでした。・・・それは風のせいにできるけど、なんとランデイングはターゲットを意識してぶざま。ランデイングの風が安定している千々石の海岸ではあまりないような上昇風が着地間際にあって、低くなってからこねくり回してしまった。反省。
 意気消沈して2本目へ。だんだん風が出てきてリッジで上がっていく選手が出てきた。するといままで全くやる気の無かったような人たちが我先にと出始めた。うーっむ、大会らしくなってきたぞー!すると、1機、2番目に近いゴールへと向かっていく。そこはまだ誰もチャレンジしていないから上手く着けば優勝の確率が高くなる。皆の注目の中みごとにゴール!拍手がパラパラと起こる。なるほどねえ〜。なんとなく納得して自分も用意する。
 2本目。風は強くなってきたけど大野原で鍛えたライズアップでなんなく出る。今度はリッジを慎重にとって高度を稼ぐ。何回かあがったり下がったりしたところで右側のリッジでサーマルゲット!ひゃー上がるー!回せー!ぐるぐる!上がりました。+400m!サーマルで回したのは産まれてこの方1度きりのこの私がなんと大会中やってしまいました。もう大会なんかどうでもいい!満足感に浸っていると・・・ま、前に出ません。風がそうとう強くなっている。アクセル踏んでサーマルをでるとものすごい勢いで落ちていく・・・。テイクオフ後ろに流されているのでテイクオフ上空に戻った頃には+100m位しかない。このまま落ちたらトップランだ・・・などと考えていると大会スタッフから無線でそのまま降りるように指示が出た。「なんでー」と思ったが前に出ないもんはしょうがない。おとなしく降りましたが一度足が地面に着いてからもふわふわして止まらないので、スタッフの方が捕まえてくれました。そうです。あのとき無線で指示されていたのは私です。ぐっすん。そして、「小川さんどうしたかなー」と上空を見上げると、先ほどまで華麗にソアリングしていたコンペ機やスポーツグライダーがアゲインストを向いてみんな静止しています。異様な光景でした。 
 こんな感じで2本のタスクは終わりました。飛んでるパラの写真が無いのは余裕が無かったからでしょう。あとで小川さんが「とみちゃん写真とってくれたー?」なんていい気な事言ってましたが、そんな余裕があるはずないでしょ!
(左は鶴丸さんのテイクオフ。鶴丸さんって凄いんだよ。金色のヘルメットなんだよ?) 
 さあ、せっかくトップラン?したのだから3本目のフリーフライトしよう。クローズの3時になるまでリッジを楽しみ、サブロクかいてランデイングへ。チーム空豆と一緒だった今回2位に入った那須さんが降りたすぐ後にターゲットをねらったら、今度はねらいすぎてランデイング間近でストールしてまたもやターゲット踏めませんでした。あーあもっと修行が必要だ。
 会場にもどるバスの中、神野竹虎さんと相席になった。この方、今年のJリーグでも上位に入るすごーーーい人!バスの中いろいろとアドバイス・叱咤・激励いただきました。ありがとうございました。本当に大会っていいですねえ!
 会場に戻って表彰式。小川さんは12位。鶴丸さんは20位でトビ賞もらった。そこで全てが終わろうとしていたとき、司会のおねえさんが「トビ賞はもう一方いらっしゃいます」と言う。小川さんが「とみちゃんじゃないの・・」なんて冗談めかして言ったら本当に僕でした。50位でした。100人中の50位。ちょうど半分。こんなもん?
    (右がトビ賞を受けるわたくし) 
 ターゲットを踏めてれば20位くらいにはなれてたみたいだったので残念ではあるが、今はとても満足してます。それもこれも、さそってくださった小川さん・アドバイスして下さった鶴丸さん・そして大会で知り合えた空豆の皆さん始め多くの方々のおかげです。(うーんいいまとめかただ!)
 最後は、また皆で一風呂浴びて、”運転手の僕を除いて”ビールとラーメンいただいて高速飛ばして帰りました。あー充実した2日間だった。次はもっとがんばろう!長崎フリーフライトのメンバーも大会はすごくいいから是非皆で出ましょう!
                                写真と文   goro

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